総務省が2009年9月29日に発表した8月の全国消費者物価指数(CPI、2005年=100)は、変動が大きい生鮮食品を除いたベースで100.1となり、前年同月に比べて2.4%低下した。6か月連続で前年を下回り、下落率は比較可能な1971年以降で過去最大となった。
08年夏に原油高の影響でガソリン価格が急騰したことの反動があるが、ガソリンや灯油などの石油製品をはじめ、洗濯用洗剤やティッシュペーパーといった身の回り品の値段も下がっている。また家具やパソコン、教養娯楽用耐久財、衣類なども下げた。
下落率は4か月連続で記録を更新。物価の下落が持続的、かつ身の回り品に広がってきたことでデフレへの突入が懸念される。