「地元観光につながる取材ならば、受けていきます」
ただし、10月から来年7月にかけてこのイベントは中止になる。海女さん達は家庭や自分の仕事場に戻っていくわけだが、大向さんへの注目度は衰えない。
「テレビや雑誌などメディアにこだわらず、地元観光につながる取材であるならば、引き続き受けていきます」
と同観光課は話している。写真集の依頼もあり、これも観光に結びつくものであれば出していく予定なのだそうだ。
大向さんはテレビで、放映を断ったシーンが勝手に放送されたり、男性問題に関するあらぬ中傷がネットで行われたりするなどで心労がたまりダウン、「取材自粛」を求めたと一部で報道された。同観光課によれば、入院には至らないもののダウンしたことは事実だが、「取材お断り」はない、としている。大向さんはメディアのインタビューで、
「久慈という町が好きなので、海女をやりながらずっと暮らしていきたい」
と話している。メディアへの露出は、そうした郷土愛そのものなのだろう。