新型インフルエンザ対策で「特需」が生まれる?
それでも、新型インフルエンザの秋以降の本格流行を警戒して、空気清浄機の売り上げは早くも伸びている。最新データとなる09年7月の空気清浄機の国内出荷台数は5万8000台で、前年同月比で約4割伸びた。新型インフルエンザは東京や大阪など大都市圏を中心に感染者を増やしており、空気清浄機の需要が高まるのは間違いない。
今回の99%、100%という実証データは実験室内の閉鎖空間での研究成果だが、不特定多数が出入りする病院や学校、あるいは家庭内でも「新型インフルエンザウイルスをある程度除去することは可能」という。新型インフルエンザをはじめ、様々なウイルスに効果がある空気清浄機は、三洋電機、ダイキンのほか、パナソニックも秋冬に向けた新商品を発表。政府のエコポイントなどの支援がなくても、新型インフルエンザ対策の特需が生まれる可能性がある。