火葬だけする「直葬」が増加 不況、核家族、価値観多様化が背景

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   通夜、葬式をやめて、火葬だけを行う「直葬(ちょくそう)」を希望する人が増えている。通常の葬儀だと費用は100万円を越す場合が多いが、直葬なら20、30万円ですむ。不景気の影響で費用を浮かせたいという遺族が増えているほか、家族に迷惑かけたくないという故人の意思で行う場合もある。いまのところ葬儀全体の2割程度だが、葬儀に対する考え方が多様化し、核家族化も進むなか、今後はさらに増えそうだ。

火葬だけのプラン、全体の2割を占める

「直葬の需要がここ数年で増えていて、葬儀全体の2割くらいを占めています。経済的な理由で遺族が選ぶ場合と、故人の意思であらかじめ決めていることもあります」

というのは葬祭業モアライフ(東京都中央区)の広報担当者だ。

   通夜や葬式を行う葬儀の場合、費用は100万円以上かかるが、同社の「火葬プラン」ならお坊さんが行う簡単なセレモニーがついて21万円でできるそうだ。

「必ずしも経済的な理由とは限りません。核家族化が進み、参列者が少ないという場合にも火葬プランが選ばれています」

同社では、火葬、葬儀場でのセレモニーを1日で行う「一日葬」というプランもある。費用は50、60万円くらいで、こちらも需要が伸びているそうだ。

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