「iPod」のビデオカメラ ミニスカート盗撮に使われた理由

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「持っている人のモラルに訴えるしかない」

   iPod nanoは、米アップル社製の携帯音楽プレーヤーでは、最もポピュラーなタイプ。新型が2009年9月10日に発売され、高性能のビデオカメラ機能を初めて内蔵したことで話題に。神戸でも、売れ切れる店が続出しているという。

   ただ、ネット上では、発売後から盗撮の可能性を指摘する声が相次いでいる。長さ9センチ、厚さ6ミリと小型で、携帯電話のカメラと違って、シャッター音や光も出ないためだ。小型のビデオカメラも多くなっているが、携帯プレーヤーのため盗撮に気づきにくいのではともされている。

   2ちゃんねるでは、「位置角度固定できるよう腰からぶら下げて満員電車やエスカレーターで可能だな」「破れてるような古着のジーパンはいて ポケットの所に少しカメラ穴あけて撮影したら 絶対バレないよなw」といった書き込みがある。

   実際、神戸と同様な手口の書き込みも、2ちゃんであった。超小型ビデオカメラのスレッドで9月18日には、「靴亀の加工で悩んでるんだけど、レンズはやっぱり中指の辺りに来るの? 靴の甲に穴があるのはどうしても気になってしまう。かといってベロは不自然に膨らむし」との相談が持ち込まれていた。ただし、「アリ視点の自主制作映画を作りたい」という。

   iPodについて、生田署の副署長は、悪用する人が今後出てくる恐れはあると指摘する。ただ、盗撮犯の男のように、どうしても撮影に不自然さが出てしまうという。「社会問題化すれば話は別ですが、今のところ、持っている人のモラルに訴えるしかないと考えています」

   日本法人のアップルジャパンでは、盗撮対策などについて、「お問い合わせいただいたことについては、本部に伝えるようにします。今の時点では、それ以上何とも申し上げられません」(広報部)としている。

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