「女性誌不況」どこ吹く風 宝島社余裕の「新聞全面広告」

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「宝島社は今まさに『攻めの時』」

   業界でも宝島社の全面広告で話題が持ち切りだ。

   出版業界に詳しい人物は、

「読者、クライアントへのイメージアップが狙いで、これだけ打つのも宝島社が今まさに『攻めの時』だからと言えます。他の出版社の場合、守りの印象が強く、全面広告は見ませんしね」

といっている。

   休刊する女性誌が続出し、全体でみるとマイナス基調であるにもかかわらず、宝島社は売れている。前出の人物は、

「毎号付録がついていることが購買の強い動機になっていると思います。次に読者がみるのは、役に立つ情報が載っているか、おもしろいか、という点です。企画もいいのでしょうが、宝島社の女性誌が取り上げている『ストリートファッション』が若者に人気だというのが売れている理由だと思います。載っている商品もひと頃の女性誌に比べたらそんなに高価なものではないですし、時代に合っている雑誌なのでしょう」

とみる。

   「スウィート」「インレッド」「スプリング」の発行部数は現在それぞれ前年比60%増。

「『with』(講談社)や『MORE』(集英社)が売れていた時代には発行部数の上限が80万部と言われていました。いずれも実売は9割ほどと好調でしたが、80万部より多くしなかったのは製作コストと収益のバランスがちょうどよかったからとみることができます。宝島社さんの上限はわかりませんが、限界に挑むんじゃないでしょうか。それもこれも、広告不調のなか、部数が多いほうに出したいと思っているクライアントを獲得するためです」
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