遊説の第一印象は「聴衆の無関心」 自民総裁候補が外国特派員協会で論戦

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谷垣、河野の政策の違いが際立つ

   一方、河野氏は原稿無しで

「自分が総裁に当選したら、派閥と年功序列を廃止する。これまでの自民党は、権力の座に留まるために社会主義のようなこともやってきたが、下野した今、保守政党としての自民党を再定義すべき。『小さい政府、より少ない税金』を目指すべき」

などと流ちょうな英語で話した。河野氏が「小さい政府・成長路線」を強調する一方、谷垣氏は、日本語で

「『減税の党』とは言いにくい。社会保障の充実や、地方にお金が回る仕組みを目指したい」

と述べ、河野氏との違いが際だった。また、谷垣氏は、民主党政権が温室効果ガスを1990年比25%削減することを表明したことについて、

「(国際的)イニシアティブを取るのは良いことだが、国内的議論は極めて未成熟。議論をいかにまとめるかという問題に直面するのでは」

と、政策の実現可能性に疑問を投げかけた。

   総裁選は国会議員票199票と全国の党員票300票をめぐって争われ、谷垣氏は国会議員票の過半数を固めたとみられている。9月28日に行われる投開票では、党員票の行方が焦点になる。

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