大手新聞が行った世論調査ではいずれも新内閣支持率が70%以上となり、発足時で「歴代2位」という高さだった。しかし、女子中高生の間では様子が違うようで、アンケート調査で6割以上が民主党政権を「支持しない」と答えていることがわかった。若者を対象にしたほかの調査でも民主政権への期待は低いようだ。
「高速道路無料化は矛盾している」
モバイルコンテンツを提供するビジュアルワークスは、女子中高生1021人に「民主党政権」に対する意識調査を2009年9月9日から15日にかけて行った。
女子中高生が今、もっとも気になる政治テーマは「景気対策」で41%。「お小遣いが減った」「外食する回数が減った」といった理由だ。次に多かったのは「教育問題」で22%。自分に関わりのあることに関心があるようだ。
一方、「民主党政権を支持しますか?」には、66%が「支持しない」と答えている。その理由は、
「温室効果ガスを25%削減すると言っているのに高速道路無料化は矛盾している」
「鳩山さんも小沢さんも色々と問題があるのにそれを説明しないのはおかしい」
「どうせ票集めの無謀なマニフェストだから、結局半分も実現しない」
というもの。
「大勝したのは他に入れる政党がなかっただけ」
「何も期待できない」
「アメリカに楯突くのはやめてほしい」
という批判も多かった。
ニコ動調査、55%が民主に「期待していない」
大手紙が鳩山政権の発足を受けて行った世論調査では、朝日新聞「鳩山内閣支持率は71%」、読売新聞「同75%」、毎日新聞「同77%」、日本経済新聞「同75%」となった。
ところが、夕刊フジが行った「ニコニコ動画」調査では民主政権への期待は低い。同紙が9月10日にニコニコ動画上で実施し、10歳代以上の3万5167人から回答を得た。
「鳩山新政権に期待するか」という質問で、「あまり期待していない」と「まったく期待していない」を合わせて約55%と回答。ネット上では20歳代の若者を中心に「自民党好き」「麻生ファン」が多く、同調査でも20歳代が多く回答したのではないか、とみられている。
J-CASTニュースが選挙当日の8月30日に首都圏の20〜30歳代の100人に行った街頭調査でも、「期待しない」が半数にのぼった。「期待する」と答えた人も「自民よりはいい」といった消極的な支持が目立った。