帝国55.8%、オークラ41%、ニューオータニ43.3%
一方、日本経済新聞社の調査によると、7月の都内主要ホテルの稼働率は帝国ホテル東京が55.8%(前年同月比10.5ポイント減)、ホテルオークラ東京が41%(同比19.5ポイント減)、ホテルニューオータニが43.3%(同比1.1ポイント減)と軒並み苦戦している。1~6月も悪く、帝国ホテル東京は59.6%(前年同月比13.6ポイント減)、ホテルオークラ東京は40.7%(同比11ポイント減)、ホテルニューオータニは34.2%(同比9.2ポイント減)となっている。
帝国ホテル東京はJ-CASTニュースに対し、
「顧客の多くを占めるビジネス利用の海外のお客様が少なくなり、特にビジネスシーズンでは減少幅が大きくなっています」
と話している。また、客室を減らす改修工事を行ったため、実際の稼働率は日経調査よりもよく、7月は60%(前年同月比6.3ポイント減)だといっている。
ホテルニューオータニは、「客室数が1479と他のホテルに比べて多いので、稼働率だけで一概には言えない」とコメントしているが、不況の余波を受けていることは間違いなさそうだ。
都内大手ホテルの関係者は、
「景気が後退して企業が出張を控え、メイン客となる海外のビジネスマンが減っていますから、どこのホテルも似たような状況だと思います。訪日外国人が08年より3割ほど減っていますので、仕方ないですね」
といっている。