「中国の成長率減速は終わった」
「成長の再出発」をテーマに開かれたサマーダボス会議では、初日の9月10日、冒頭の挨拶で温家宝首相は「世界経済は大恐慌以来の厳しい経験をしたが、回復を始めた」と指摘。「中国の成長率減速は終わった。われわれは内需拡大に注力し、科学技術の振興や都市、農村の雇用拡大に力を入れる」と強調し、2009年1-7月期の中国のGDPは7・1%増え、農村部で660万人の雇用を創造した」と語った。2008年9月に天津で行われたサマーダボス会議では金融危機のさなかに開かれただけに先行き不安感が漂っていたが、温首相の力強い発言に出席した日本郵船の宮原耕治会長も「中国経済の確かな足取りに手ごたえを感じた」と語った。