覚せい剤取締役法違反の罪で起訴されていた酒井法子被告が2009年9月17日、保釈された。その後、都内では謝罪会見が行われ、酒井被告は涙ながらに頭をさげた。
会見後、メンタル面の治療で入院するため、病院へ
涙ながらに話す酒井法子被告
酒井被告は9月14日、証拠隠滅や逃亡の恐れが低いことから、保釈が認められた。保釈金は500万円。しかし、酒井被告側はすぐには保釈金を支払わず、翌15日に500万円のうち250万円を払うだけだった。そして保釈が認められて3日が経った17日、残りの250万円を払い込み、保釈された。
酒井被告は9月17日、午後4時30分。拘留されていた警視庁東京湾岸署の玄関前に姿をあらわした。玄関から踏み出して数歩進んだところで立ち止まり、およそ3秒間頭を下げ、「今まで酒井法子を応援してくださったみなさま。本当にこのたびは申し訳ありませんでした」とだけ話した。そしてまた、約5秒間頭を下げたあと、報道陣からの質問をさけて、車に乗り込んだ。
それから、酒井被告は午後18時30分。都内で謝罪会見をした。会見にはサンミュージック・相沢副社長、専属レコード会社だったビクターエンタテインメントの三枝照夫取締役会長、榊枝真一弁護士が列席した。これから裁判を控えているとの理由で、酒井被告への質疑応答はなかった。謝罪会見はおよそ10分続いた。
酒井被告は会見で、いち社会人として決して手を出してはいけないはずの薬物に手を出した、自分の弱さを省み、そして世間を騒がせたことを詫びた。犯した罪によって、信頼を回復することはできないだろうとした上で、「自分の弱さを戒め、反省し、もう一度生まれ変わった気持ちで心を入れ替え、日々、努力したいと思っています」「決して二度とこのようなことで、みなさまの信頼を裏切ることはありません」と語った。酒井被告は話しながら、目に涙を浮かべていた。
なお、榊枝弁護士は、酒井被告はこの会見後、メンタル面の治療で入院するため、病院へ向かうと説明した。酒井被告は本日、そこに宿泊するという。くわえて、榊枝弁護士は酒井被告の精神面を考慮し、「病院への追跡はしないでほしい。迷惑のかかる取材活動を差し控えて欲しい」と訴えた。