新型インフルエンザの「危険性」 「持病」なくても重症例増える

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基礎疾患のなかった入院患者は517人

   厚生労働省によると、新型インフルエンザで入院した患者は全国で9月15日現在892人。年齢別では5~9歳がもっとも多く315人、次いで10~14歳が137人、1~5歳未満が134人と続く。基礎疾患のなかった入院患者は517人もいる。

   持病がなくても重症化するのはどんな場合なのか。国立感染症研究所調整課の担当者は、「国内では症例数が少なく、まだわかっていない」とのことだった。

   厚生労働省新型インフルエンザ対策推進室の担当者は、

「データが少ないので持病がなくても重症化すると言い切ることはできません。ただ、季節性を含めインフルエンザのピークを迎える冬に向けて、国民に何らかのメッセージを出したいと思っています」

と話している。

   抗インフルエンザ薬「タミフル」が効かないウイルスも世界各地で見つかっていて、国内では7例確認されている。沖縄で死亡した女性についても遺伝子検査をしているが、9月16日時点で結果は出ていない。

   さらに、米疾病対策センターはタミフルに耐性のあるウイルスが米国内で人から人へ感染した恐れがあると9月11日に発表した。国内では確認されていないが、もし広がれば重症患者が増えることは間違いなさそうだ。国立感染症研究所調整課の担当者は、「タミフルに耐性のあるウイルスが今後どのくらい出てくるか、現段階ではわからない」といっている。

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