風船に入ったヘリウムガスを吸うことも危険
ヘリウムガス卸販売のイツモ高圧(本社:日光市)によると、パーティーグッズとして売られているヘリウムガスはヘリウム80%、酸素20%の混合ガス。風船を膨らませるときなどに使われるボンベに入っているヘリウムガスは99.5%という純度の高いガスだそうだ。ヘリウムガス自体に毒性はなく不炎であり、作業で使う上では人体に影響がほとんどない気体なのだが、ボンベから直接ホースで吸った場合は単純窒息に陥り、最悪死に至ると説明する。
酸素と混合されている場合は別なのだが、ヘリウムガス単体だけを吸うと肺がヘリウムガスで満たされ、酸素が肺に入って行かなくなる。同社は、ヘリウムガスボンベから直接吸うだけでなく、夜店で売られているような風船に入っているヘリウムガスを吸うことも危険だ、と利用者に呼び掛けている。
集英社広報室では、J-CASTニュースの取材に対し、
「週刊少年ジャンプ42号『SKET DANCE』作中においてヘリウムガスをボンベより直接吸い込む描写がありました。 こうした行為は窒息事故を招く可能性があり大変危険です。読者の皆様は決して真似されないようお願い致します。編集部の認識不足によりこのような表現を掲載してしまったことを深く反省し、お詫び申し上げます」
とのコメントを寄せ、同誌公式ウェブサイトにも、9月16日20時になって、同趣旨の文章が掲載された。