暗い時間に食べたマウスは体重が48%増えた
さらに近年の研究では、ビーマルワン(BMAL1)と呼ばれるタンパク質に夜間に脂肪をためこむ働きがあり、午後10時~午前2時にビーマルワンの量がもっとも多くなることもわかっている。ちなみにビーマルワンがもっとも少なくなるのが午後3時だそうだ。
新たなデータも出てきた。
米ノースウエスタン大学はマウスを使い、ダイエットに関する実験を行った。マウスを飼育する部屋は1日の半分を明るくし、半分を暗くした。その上で明るい時間帯にだけごはんを食べるマウスと、暗い時間帯にだけ食べるマウスの2つのグループにわけて6週間飼育したところ、体重の増加に変化があった。
明るい時間にごはんを食べたマウスは体重が20%増えたのに対し、暗い時間に食べたマウスは48%増えた。摂取したカロリーや運動量に差はなく、生物の体内に備わっている1日のリズム「サーカディアンリズム」が体重の増加に影響しているとみられている。医学誌「obesity」のサイトに2009年9月に掲載された。