努力できない人、思った通りの結果にならない人もいる
香山さんは本の中で、
「努力をしたくても、そもそもそうできない状況の人がいる。あるいは、努力をしても、すべての人が思った通りの結果にたどり着くわけではない」
とした上で、最近、そう考える人が減っていると指摘する。
人生が思い通りになっていない人の多くは努力が足りないわけではなく、病気になったり、勤めた会社が倒産したりという「不運な人」か、家庭環境などに恵まれず「努力できる状態になかった」という場合が多い。
成功している人も一歩間違えば、恵まれない状況だったかもしれない。にもかかわらず、成功者もそうでない人も、「失敗することなんてない、失敗する人は本人のせい」と強く思い続ければ、神経症など病的な状態に追い込まれてしまう、と警告している。
カツマーになって失敗したという人もいるようだ。
日刊ゲンダイは09年9月11日付けの紙面で、「カツマーになって身も心もボロボロです」という男女を紹介している。