「萌え死にました・・・」「電車でにやにやしてます♪」。女の子から告白してくる異色のゲーム「ラブプラス」。ネット上では、その内容にはまったとの書き込みがあふれ、祭り状態になっている。
「妻としては、なんだかやりきれない」
「夫が恋愛ゲームに熱中しすぎて困っています」
読売新聞の人気Q&Aサイト「発言小町」に2009年9月4日、こんな投稿が載った。相談者は、34歳の主婦といい、37歳の夫が最近新発売されたニンテンドーDSのゲームにはまっているというのだ。
何でも、食事中でもトイレでもリビングでもお風呂の脱衣所でもやっており、寝るときも枕元にDSを置く中毒ぶりというのだ。家族との時間を削っているわけではないとしながらも、こう悩みをぶつける。
「たえず画面の向こうのバーチャルな女性と会話していて デートをしているようなので 妻としては、なんだかやりきれない思いです」
質問のレスに目を通すと、このゲームは3日発売の「ラブプラス」ではないかとの声が大勢だ。
ラブプラスは、転校してきた男子高校生になって、3人いる高校の女の子キャラとの交際を楽しむゲーム。女の子から思いを告白されるのが特徴で、髪型や服装を始め、自分好みのキャラに染め上げることができる。
発売後、東京・秋葉原などでは、ラブプラスが数日で売れ切れる店が続出した。女の子に告白されるスタイルが、草食系男子に受けたのだろうか。
販売元コナミデジタルエンタテインメントの広報室では、取材に対し、「新しくて驚きのあるゲームをお届けしたいと思い開発致しました。告白以降も続くという新しい遊び方に楽しみを感じて頂け、ご評価頂けたのではないかと存じます」とメールでコメントしている。
現実の彼女からメール来ても、ほったらかし?
ネット上では、ラブプラス発売後に、そのはまり具合が話題になった。ミクシィでは、注目キーワードの1位に。早速、コミュニティも作られ、約2000人が入った「ラブプラス」では、フォトアルバムなどのトピックができて盛り上がっている。
その書き込みの中で、群馬県高崎市の男子大学生(20)は、女の子の1人、姉ヶ崎寧々に夢中になっていると告白した。
「さっき寧々さんとデートをしてきました。久々にプラネタリウム。今度本当に星見に行こうか?って話になり次回のデートはハイキングに決定です」
「連れてって?」の言葉で、萌え死んだといい、「うぉぉぉ!オレは人間を辞めるぞぉぉ!!!寧々さぁぁぁん!!!」と雄叫びを上げている。
コミュニティや日記では、「初デートで動物園行ったんですが・・・ライオンの檻の前で即ちゅ~w」「下校時の一緒に帰ろうっていった後のやだの声が一番好き」「初デートで興奮のあまり胸触って怒られましたww」といった声が続々寄せられている。
J-CASTニュースでも、若者に取材してみた。
神奈川県在住の会社員男性(24)は、発売後5日の2009年9月8日に購入。いつもはゲームを叩いている2ちゃんねるでも、好意的な書き込みが多いのが気になったからという。
「年下ツンデレキャラの小早川凛子にはまりました。始めて4時間後に凛子から告白されましたが、タッチペンで頭をなでてやると、『恥ずかしい』などと自然に返してくるのがいいですね。ゲーム中のメールのやり取りは、面白くて止められません。彼女はいませんが、もし現実の彼女からメールを受け取っても、ほったらかしにしそうですね」
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