ソニーのメキシコ子会社も設備売却
シャープは2001年に南京市で液晶テレビの組み立てを開始するなど、南京市は中国におけるシャープの重要拠点となっている。シャープは「今回の液晶パネル生産、開発センターの設立で、中国において設計開発、液晶パネルの生産、そして液晶テレビの組み立てまでを行う垂直統合体制を構築する」と説明。「これに伴い、関連企業の進出が進み、『南京市クリスタルバレー』が構築されることを期待する」としている。
一方、ソニーは米国向けに液晶テレビを生産するメキシコの子会社の株式の9割と生産設備を、台湾の電子機器受託生産事業者に2010年3月末までに売却するという。ソニーのメキシコ子会社は米国向けに液晶テレビを生産していたが、一層のコストダウンを狙い、世界の液晶テレビの生産拠点である台湾の受託生産事業者に設備を売却。ソニーは同事業者の株式の1割を保有しながら、自社ブランドで各国市場向けの液晶テレビを生産する。