8月は問い合わせが減った
また、民主党の「高速道路、原則無料化」によって、すでに買い控えが始まっているとの指摘もある。民主党が公約どおりに「無料化」を実現すれば、ETC車載器はあまり必要がなくなってしまうからだ。
埼玉県の、あるディーラーは「春に受けた予約分がようやくはけたのが7月上旬。そこに無料化が出てきて、しかも民主党が勝ちそうだったこともあってか、8月は問い合わせが減った」と明かす。
ただ、前年比でみるとまだまだ高水準だ。オートバックセブンは、ETC車載器の売り上げについて、「7月は民主党のマニフェストが公表されたものの、お盆に使いたいというニーズがあったため好調に伸びました」と説明。同社は「3月のような、前年比6倍増なんていうことはないですが、それでも8月も前年比で約2.5倍伸びています」という。
イエローハットは、「品薄のときは、とにかくある商品から売れていったが、平常は価格帯で1万2、3000円の音声対応のものなどが売れ筋です」と話す。8月は前年比3倍増の伸び。同社はその理由を、「9月の大型連休の準備のため」とみている。
「高速無料化」の影響について、イエローハットは「どうなるのか、よくわかりません。今後の状況をみながらの対応になるのでしょうが、9月以降どうなるのか・・・」と、これまで好調に売れ行きを伸ばしてきただけに心配そうだ。