「嵐」隠れ男性ファン多い? 54歳作家も「愛を告白」

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「僕みたいなおじさんが、嵐ファンでいいのか」

   もっとも、ジャニーズのファンといえばふつう、女性が中心だ。にもかかわらず、50歳を過ぎてから、「嵐」の熱狂的ファンとなってしまった男性がいた。その人とは、作家・コラムニストとして活躍している竹内義和さんだ。

   竹内さんのエッセイ「僕が、嵐を好きになった理由」(PHP文庫、09年9月1日発売)には、ファン歴2年近くになる54歳の著者の胸の内が、赤裸々に語られている。たとえば、「嵐」ファンを公言したことで、同年代の友人や若い女性に「奇異の目」で見られたという苦労話。一念発起して足を運んだコンサート会場では、女性客ばかりの中で完全に「浮いてしまった」という笑い話がある。とりわけ筆者の内心は、こんな気持ちだった。

「一番大きな葛藤は、僕みたいなおじさんが、嵐ファンでいいのか、50を越えた親父が、コンサートに行ってもいいのだろうか? ということでした」「ほんとにそんな場所に行っていいものなのかどうなのか、マジで自問自答を繰り返す毎日でした」

   とはいえ、Q&Aサイト「ヤフー知恵袋」にはいくつか、自分は「嵐」ファンの男性だが大丈夫だろうか、といったカキコミも見られる。また、「嵐」のライブに行ったことのある20代女性は、「ジャニーズのライブはふつう、男性客は皆無に等しいのですが、『嵐』にかぎっては少数ですが必ず、男性客をみかけますよ」と証言している。「嵐」の隠れ男性ファンはもしかしたら、少なくないのかもしれない。

   発売元のPHP文庫出版部・根本騎兄さんは、「一人の男がまっさらな状態からコアなファンになっていく過程が、非常にユニーク。竹内さんの細やかな心情もさることながら、嵐のコンサートに行ったことで自分が変わっていく『成長物語』としても楽しめるのでは(笑)」とアピールしていた。

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