14歳の中学生2年生が、インターネット上で知り合った女子中学1年生(当時13歳)を買春して摘発される衝撃的事件が起きた。神奈川県警によると、児童買春での書類送検で14歳というのはこれまでの最年少だという。
「おやじに触られるのやだという人来て」
出会い系サイトで知り合った女子中学生に現金を渡してわいせつな行為をしたとして、神奈川県警少年捜査課と麻生署は2009年9月1日、横浜市の私立中学3年の少年(14)を児童買春・児童ポルノ禁止法違反と出会い系サイト規制法違反(禁止誘引)の容疑で書類送検した。
少年は中学2年生だった09年2月20日、自宅から出会い系サイトに書き込み、3月1日、サイトで知り合った女子中学生(13)と相模原市の公衆トイレ内で現金6万円を渡してわいせつな行為をした疑い。
県警によると少年は、携帯サイトの出会い系掲示板「援交 掲示板!」に自宅のパソコンから年齢を偽って
「男性18歳 神奈川 JC募集 中○生募集 かなり金あるから来て
援交したいけど おやじに触られるのやだという人来て」
などと書き込んでいた。「JC」とは出会い系サイトなどでよく使われる隠語で、「女子中学生」という意味。県警のサイバーパトロールが書き込みを発見し、摘発につながった。少年は調べに対し。「親から月数万円の小遣いを貰い、十数万貯めていた。女の子に興味があり、出会い系サイトなら知り合いやすいと思った」と話しており、性交渉はしたことがなかったという。
摘発されているのは「氷山の一角」?
14歳が13歳を買春するというショッキングなこの事件。県警によると、児童買春容疑で摘発された未成年者は04年以降で計13人。14歳の買春摘発は最年少だという。ネットではすぐ話題になり、
「嫌な時代だよな」
といった声が挙がった。
未成年とネットとの関係に詳しい、全国webカウンセリング協議会の安川雅史理事長は、
「フィルタリングをかけてなければ携帯から無修正画像でも見られてしまいます。見れば見るほどしたくなる年頃ですから、性的なものが身近にあると、自分もやれるんじゃないかと錯覚してしまう訳です。しかもメールでの交渉なら勇気がなくても出来ます」
という。
「今回は出会い系に書き込んだので摘発されましたが、これがメールでのやりとりだけだった場合、2人のうち、どちらかがしゃべらない限りわかりません。あくまで見つかる証拠があったので捕まってしまったのであって、今回は氷山の一角にしか過ぎません」
と実情を明かす。
県警によると、少年は13歳少女を買春した後、3月下旬にも16歳の少女を4万円で買春、ラブホテルに入り性行為に及んだという。ただ携帯の記録などが残っておらず、16歳少女の特定ができないため立件しない方針だという。