日本郵政の社長、会長人事 民主党新政権誕生で激変?

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政権獲得すれば西川社長は首なのか

   もともと日本郵政側は「あくまでも社外取締役から選ぶ」との構えで、全くの社外から選ぶという佐藤総務相の希望に応じる考えはなかった。今回の駆け込み会長人事は「民間出身経営者が、政争に巻き込まれることへのけん制」とある財界幹部は説明する。

   日本郵政の西川善文社長の進退問題は政争の具と化し、閣僚交代劇にまで発展した。財界は民間出身トップが政治家に揺さぶられる姿に不満を募らせている。民主党の鳩山由紀夫代表は「政権を獲得すれば西川社長にお辞めいただく」と発言したこともあり、政権交代を目前に、そんな政治の動きをけん制しようあえて会長ポストを埋めたという見方だ。

   民主党の岡田幹事長は「政権交代後すれば、(会長人事を)検証しなければならない」と話している。ただ、民主党支持の大労組、JP労組の前委員長が郵便局会社の監査役に就くなど、西川氏はJP労組と「蜜月」の関係を築いているとも言われる。いずれにせよ、西川社長の進退問題も含め、日本郵政トップ人事は、新政権を担う民主党と日本郵政の関係にとどまらず、民主党と財界の距離感を示すバロメーターにもなりそうだ。

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