「故人献金問題」に切り込んだのは、テレビキャスターだけ
共同会見以外の場で、鳩山代表や岡田幹事長を初めとする党幹部は、数分ずつ40回以上にわたって報道各社のインタビューに応じたが、政策を実行するための財源の問題や、鳩山代表に関連する「故人献金問題」などに切り込んでいたのは、いずれもスタジオのキャスター。
その結果として出来上がったのが、テレビの前の人だかりだ。ロビーの前にはアナログテレビが2台設置され、チャンネルも「フジ→NHK→テレ朝」といった具合に、幹部が映っているチャンネルも数分後ごとに切り替わるという有様。ぱっと見ただけでも20人近くの記者がテレビの前に集まり、熱心にメモを取っていた。中には、テレビに向けてICレコーダーを向けている記者もいた。
つまり、いわゆる「ペン記者」にとっては、テレビを見ていれば記事の大半は書ける形で、会見場はスチールカメラとテレビカメラのために存在していたようなものだと言えそうだ。