新しい政権を担うことになった民主党に対して、若者たちはどう見ているのか、何を期待しているのか。J-CASTニュースは2009年8月30日、首都圏の20代~30代100人に緊急調査を実施した。その結果、「期待しない」が半数、「期待する」と答えた人も「自民よりはいい」といった消極的な支持が多かった。
「1回やってみて欲しい」「自民よりはいい」
調査は首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)で20代~30代の男女100人を対象に実施。「民主党が政権を獲得する可能性が高まっています。民主新政権に期待しますか?」と聞いたところ、「期待する」と回答したのは100人中9人にとどまった。「多少期待する」35人を含め、期待する理由についてはそれほど明確ではなかった。
「特に理由があるわけじゃないけど、自民党から民主党になったら面白いかなと。やるんだったら期待したい」(25歳男性 IT会社)
「民主党は霞ヶ関とのしがらみが少ないので、官僚主導じゃなくなる。自民党もマンネリ。1回やってみて欲しい」(30歳男性 フリーター)
こうした、民主党を積極的に支持するわけではないが、「1回やってみて欲しい」「自民よりはいい」という理由が多かった。いわば、総選挙で民主が勝ったというより、自民が負けたという感じだ。
「いいことばかり言っているけど」
また、「就職氷河期世代」では、「麻生さんには辞めてもらって、とにかく雇用をなんとかするべきだ」(34歳男性 IT会社)などの意見も目立った。
一方、「期待しない」が50人とちょうど半数で、厳しい見方が寄せられた。
「民主はアンチ自民の寄せ集めって感じがする。マニフェストも現実的じゃなく、まだ自民党がまともに見えてくる」(27歳男性 貿易会社)
党首討論など、選挙戦を通して財源の手当てを問われることの多かった民主党。今回の調べでも政策の現実味のなさを指摘する人が多かった。
「いいことばかり言っているけど、そのためにこれ以上税金が増えるのはきつい」(25歳女性 自営業)といった意見だ。「子ども手当」や「高速道路無料化」といった政策は、かえって国民の負担になるのでは、というわけだ。
一方、「政治には興味がない」が6人だった。