バターの消費落ち込み それでも値段は高止まり

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生乳価格上昇で価格は高止まり

   在庫が増えているものの、バターの価格は高止まりしている。業務用バターの価格は09年6月時点で、1キログラムあたり1158円。4月の時点よりも20円ほど下がっているが、それでも1年前と比べるとおよそ200円以上も高い。

   バターの市場シェア4分の1という雪印乳業も、在庫は過剰だという。広報担当者は、

「生乳価格がこの1年半で2回も上がり、09年3月時点でも上昇しているので、現状では値下げしていません。でも、これ以上在庫を増やさないためには、価格の見直しを検討していく必要があるかもしれません」

   と話している。

   明治乳業でも需要の大きい業務用が芳しくなく、在庫を抱えている。広報担当者は、

「バターに限らず、乳製品は調整が難しいんです。牛にお乳を出すのをやめろとは言えませんから」

   ともらしていた。

   バターの需要は、クリスマスケーキなど洋菓子の出荷がピークになる秋口から年末に向けて伸びる。逆に言えば、この時期を逃したら過剰在庫の一掃は難しくなる。メーカー各社は値下げを含め、販売戦略を練っているようだ。

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