受講生「急減」外国語教室 生き残りの道は幼児とシニア

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0歳からの英語コースも出現

   ただ、「長期的に見れば市場自体は底堅い」と担当者は話す。NOVA以外の会社でも少子化や不況の影響で、学生など20代前後の受講生は減少傾向にあるが、子どもやシニア世代向けに新しい市場が生まれているそうだ。

「2011年度から小学校英語が必修化され、それに対応するため、いまや0歳からの英語コースもある。さらに定年世代が余暇を充実させるため、英語をもう一度やり直そうとする人も多い」

   確かに前出の調査の中でも、幼児・子ども英会話教室市場は962億円で前年度比0.8%減、プリスクール(英語保育の幼稚園・保育園)市場は245億円、同8.4%増と堅調だ。シニア向けも英会話スクール「GABA(ガバ)」が旅行英会話コース「シニア・リフレッシャー・プラン」を09年4月に開設するなど、大手も参入し始めた。

   さらにビジネスニーズ市場も底堅く、前年度比1.5%減の1126億円と踏みとどまっている。企業の国際化に伴う英語需要は今後も減少することはないと見込まれており、これに加え日本企業が進出する「BRICs」「VISTA」といった英語が通じない地域の言語の需要も高まりを見せている。前出の外国語教育振興協会の担当者はこう見る。

「中国語はもちろん、スペイン語、ロシア語、ヒンディー語などのニーズも増えています。確かに語学教室を取り巻く環境は厳しく、大きく伸びることは難しいが、このまま縮小し続けていくこともないのでは」
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