「朝食系」は見た目のチェックも怠らない
朝ごはんを食べると「1日の力が出る」(57.4%)、「生活のリズムができる」(56.3%)といったメリットが見込める。朝食と午前中の仕事の集中力との関係についても87.8%が「影響がある」と答えており、始業から仕事に集中するまでの時間は、「朝食系」の22.3分に対して朝食を摂らない人は35.5分と、「朝食系」のほうが約13分早く集中できるようだ。
最近は「早朝大学」や「早朝ジム」、「早朝ミーティング」など、朝を有効に使おうという「朝活」への注目度も高まっている。朝ごはんを食べる人は時間に余裕をもって行動する人が多く、規則正しい生活が身についている。また、毎日朝食を摂る女性は「肌のお手入れに余念がない」(74.8%)、男性は「身だしなみに気遣っている」(63.8%)という調査結果もあって、「朝食系」は見た目のチェックも怠らない。
こうしたことから、「朝食系」にあてはまる、健康的で、かつ「きちんとしている」「身だしなみに気を遣っている」「日々の生活が充実している」といった項目が、異性から見て恋人にしたい理想のタイプとマッチングすることがわかった。どうやら、朝ごはんをきちんと摂って、生活のリズムをつくることが恋人をつくる「近道」のようなのだ。
東北大学・加齢医学研究所の川嶋隆太教授は、「朝食を摂らないと、脳神経細胞がきちんと機能しないことがわかっています。脳機能が全般に低下し、結果として社会人としての生活の質が低下しているのです。毎日朝食を食べる習慣がない若者が6割以上もおり、人生の負け組みになりかねません」と手厳しい。
「今すぐ自分の生活習慣を正してほしい」と忠告する。