「選挙」より「自分」が大事 女子大生は政治まで頭が回らない
インタビュー「若者を棄てない政治」第11回/「きゃんぱす☆まがじん」編集長・小松亜子さん

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「いい顔をしているかどうか」は大事

――女子大生からみると、首相は「よくわからない人」というイメージなんですね。

小松 先日も女子大生とディスカッションをしたんですが、彼女たちが言っていたのは「小泉さんぐらいカリスマ性があるといい」ということです。一番上に立つ人が口先だけ何もやらなかったり、すぐに辞めてしまったりすると、期待も信用もできないと言うんです。

――そういう点でいうと、宮崎県の東国原知事や大阪府の橋下知事は言葉がわかりやすいので、女子大生にも人気がありそうですね。

小松 女子大生的には「タレント議員はもういいよ」という感覚もあるみたいですけどね(笑)。ただ、別にイケメンじゃなくてもいいから、「いい顔をしているかどうか」というのは政治家として重要だと思います。やっぱり人相というのもかなりありますよね。

――政策よりもルックスということでしょうか?

小松 ほとんどの学生にとって、政治家って自分とはかけ離れた芸能人みたいな存在で、なんかいろいろやっているみたいだけど、自分たちの生活とどう関わりあっているのかよくわからない。そんな感覚なんですね。中学や高校で一通り政治のことは勉強しますけど、すぐ選挙権があるわけではないので身近に感じることができない。

   でも政治に興味をもっている女子大生は意外と多い。アンケートで「政治に興味がある?」と聞くと、6割の子が「ある」と答えています。「もっと政治に詳しくなりたい?」という質問には、8割以上が「詳しくなりたいと思う」と回答しているんですよ。

――政治の知識への欲求はないわけではない、と。

小松 私自身の経験からしても、政治のことをもっと楽しく、わかりやすく教えてくれる場があったらいいなと思います。女子大生の場合はテレビとネットから情報を得ている子が多いので、そこでわかりやすく政治のことを伝えてもらえるといいですよね。

   ある学生は、日本テレビの『太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中』という討論番組を欠かさず見ていると言っているんですが、この番組みたいに楽しく教えてくれるものって必要だなと思いますね。
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