「選挙」より「自分」が大事 女子大生は政治まで頭が回らない
インタビュー「若者を棄てない政治」第11回/「きゃんぱす☆まがじん」編集長・小松亜子さん

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   日本の首相を色であらわすとしたら何色か?――そんな質問を女子大生にぶつけたら、一番多かったのは「灰色」だった。女子大生にとって、政治家はとらえどころのない不明瞭な存在のようだ。なぜ、そうなってしまうのか。大学生向けのフリーペーパー『きゃんぱす☆まがじん』の編集長をつとめる小松亜子さん(31歳)に聞いた。

総理大臣を色にたとえると「グレー」

「大学時代は卓球一筋に打ち込んでいて、政治のことなんて全然関心がなかった」という小松亜子さん
「大学時代は卓球一筋に打ち込んでいて、政治のことなんて全然関心がなかった」という小松亜子さん

――「きゃんぱす☆まがじん」では「大学生の政治感覚」を取り上げたことがありますね。

小松 2年前の1月に首都圏の女子大生300人にアンケートして、その結果をまとめました。まだ安倍さんが首相だったころです。政治についてどう思っているか、いろんな質問をしたんですが、面白かったのは「首相を色であわらすと?」という項目でした。

――どんな回答だったんですか。

小松 一番多かったのは「灰色(グレー)」で、3分の1にあたる97人がそう答えました。理由は、「発言がよくわからない、はっきりしない」というもので、なかなか的を射ているなと思いました。これは2年前のアンケートですけど、おそらく今もそんなに変わらないと思うんですよね。

――2位は「青(ブルー)」ですね。

小松 首相の安倍さんのネクタイがいつも青っぽいからという単純な理由でした。やっぱり見た目の印象というのも大きいということでしょうね。

   3位は白なんですが、これは潔白という意味ではなく、「なんかよくわからない、自分の色をもってないじゃん」といった感じでした(笑)。
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