宇宙環境での生殖に関しては注目が集まっている
受精卵がある程度育ったマウスを宇宙に連れて行き、胎児の成長に問題ないことはこれまでの研究で明らかになっていたが、受精の初期段階での研究は初めてだ。
宇宙生理学の研究を行っている藤田保健衛生大学の山崎将生教授は、
「宇宙環境で植物の研究は進んでいるが、動物に関してはこれからです。なかでも生殖に関しては注目が集まっている分野です。今回の研究はとても意義のあるものだと思います」
といっている。
また、こうも指摘する。
「今回の研究は微少重力下で行われていますが、あくまで模擬であって、実際の宇宙環境とは異なります。宇宙ステーションで近い将来、同様の研究が行なわれる。ではないでしょうか。また、培養ではうまくいきませんでしたが、母体内では異なる結果が出るかもしれません」