プロ野球、学校の試合も握手自粛 新型インフルエンザ対策

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運動部では、回し飲みやめて、マイコップ持参

   学校関係者も、予防策には余念がない。

   十文字中学・高等学校(東京都豊島)では9月1日の始業式を前に、入り口には消毒を設置したり、教室内にも招集除菌剤を取り付けたりしている。ほかにも、マスクの備蓄数を増やしたり、保健室とは別に特別室をあらため設けたりなど入念に手を打っている。

   部活動の際にも気を付けていることがある。バレー部など運動部では、水分補給するときには回し飲みすることはやめて、マイコップを持参する。練習試合のときには、試合前の握手を控え、会釈するにとどめている。柴宮菜穂子教頭は、「感染を心配して、接触を控えている。部活ごとに自主的に取り組んでいるようだ」と説明する。

   東京都教育委員会によると、309ある都立高校・特別支援学校のうち53校で新型インフルエンザの集団感染が確認されているという。担当者は、「部活動の際の接触、または合宿による集団行動が感染につながっているようだ」と分析する。とりわけバスケットボールなど接触が多いスポーツには、集団感染が多い傾向だという。そのため、握手を控える行為は「納得できる方法」と話す。

   なお、東京都教育委員会では、今後の感染者拡大を懸念し、拡大防止をはかるためのポスターの掲示、保護者向けのパンフレットの配布に急いでいる。9月上旬を目処には配布したい考え。4ページでできた冊子には、詳しい手洗いの方法や、感染時の連絡先を記した内容となっている。

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