「労働組合が日本を侵略する日」「民主党には秘密の計画がある!!」
さらにおどろおどろしい文言なのが、サイト上に掲載されている政策パンフレットのPDFファイル。タイトルを羅列すると、こんな具合だ。
「民主党さん本当に大丈夫?」
「民主党=日教組に日本は任せられない 『日の丸』を切り刻んで党旗を作る民主党!!」
「【知ってドッキリ民主党】民主党には秘密の計画がある!!」
「【知ってビックリ民主党】労働組合が日本を侵略する日」
パンフレットにはいくつかバリエーションがあり、その中の「労働組合が日本を侵略する日」の1ページ目には
「民主党の政治を一度選択してしまうと、修復するのに何年もの時間と費用を要し、その間に日本は致命的な立場に追い込まれているかも知れません。(略)『一度くらい…』は破滅への道です」
と、刺激的な文面が掲載されており、表紙を入れると全8ページにわたって民主党攻撃を繰り広げている。
裏表紙には「このパンフレットは、政党の自由な政治活動であって、選挙期間中であっても、自由に配布できます」との記載があり、前出の動画と同じ「選挙活動ではなく、政治活動」との位置づけのようだ。掲載されているPDFの中には、公示日以降に掲載されたものもある。
これらの政策パンフレットは、ウェブからダウンロード出来るだけでなく、ボランティアが実際の印刷物をポストに配達もしている。自民党の広報サイト「LDPラボ」に掲載されているボランティア向けの文章によると、
「8/21 9時13分をもって在庫がすべて出切ったため、お申し込みを締め切らせていただきます。 総計 1,044,670部 のお申し込みを頂きました!! すごい!!100万部越えです」
とあり、選挙事務所などで配布する分を除いても、8月21日時点で少なくとも100万部が出回っている様子だ。
異例のネガティブキャンペーンの経緯について自民党に取材を申し込もうとしたが、
「ホームページ担当は取材で出払っているので、夜まで帰ってこない」
との答え。今後も引き続き、「民主党批判」の動画が更新され続ける様子だ。