自民党「民主ネガキャン」加速 サイトで動画、100万部小冊子

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   自民党の劣勢が伝えられるなか、民主党に対すネガティブキャンペーンが加速している。公示後も民主党の幹部を連想させる人物を揶揄する動画がアップロードされ、大量のアクセスを集めた。また、民主党を批判するPDFファイルも掲載。さらにPDFを印刷したものが100万部以上出回るなど、異例の事態だ。

公示後の8月21日に新作2本が自民党のサイトに登場

「ネガキャン」冊子は100万部以上が出回っている様子だ
「ネガキャン」冊子は100万部以上が出回っている様子だ

   これまでは、「選挙の公示後は候補者や政党のウェブサイトは更新しない」というのが、いわば「不文律」だった。ところが、今回2009年の選挙では、これが覆されつつある。例えば今回の選挙で言えば、自民党も民主党も、幹部が遊説する様子などを「ニュース」として、公示後も更新を続けている。両党とも、更新された内容は「選挙活動」ではなく、通常の活動を表す「政治活動」だとして、更新に問題はないとの立場だ。両党とも、更新された内容に候補者の名前は登場させないなど、「選挙活動」だと解釈されないように工夫している。

   その中でも、自民党のサイトの更新ぶりが際だっている。民主党は、幹部が演説する様子を写真付きで紹介しているぐらいなのだが、自民党のサイトでは、動画や政策パンフレットのPDFファイルなどを続々と掲載。その内容の多くが、民主党の政策などを攻撃する、いわゆる「ネガティブキャンペーン」だ。

   例えば、09年7月には、鳩山代表を連想させる男性が、女性に対して

「ボクの方がキミを幸せにできる。ボクに交代してみないか?バラ色の人生が待っているよ」

などと財源のあてもなくプロポーズする様子を皮肉った動画が多くのアクセスを記録したが、公示後の8月21日には、「ラーメン篇」と「ブレる男たち」の新作2本が登場。いずれも、同党の政策がぶれていく様子を揶揄したものだ。「ラーメン篇」は14万回、「ブレる男たち」8万5000回再生されており、それなりに注目されていると言えそうだ。

   CMだけではなく、幹部による遊説の様子も収録した動画も更新されている。例えば細田博之幹事長が8月22日に都内で行った演説の動画では、

「民主党の支持母体は、日教組であり、自治労。左がかった人が防衛にしても日の丸にしても安保にしても、いろいろな問題を左へ左へと引っ張っていく。これは日本にとって大変な不幸」

などと絶叫。この動画も、ネガティブキャンペーンの一環だと言えそうだ。

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