アフラックはすでに550か店も
こうした中で、来店型店舗で先行する外資系のアフラックは550か店もの「サービスショップ」を設置している(09年5月末現在)。そもそも「生保レディ」をもたない同社は、こうした来店型店舗や販売代理店、通信販売で契約を伸ばしてきた。
一方、「ほけんの窓口」や「みんなの保険プラザ」などの相乗り保険代理店を展開するライフプラザホールディングスは09年6月時点で全国に140か店を、また「保険市場」のアドバンスクリエイトは53カ店を展開している。フランチャイズ制を採り入れながら、機動的に店舗を設置。駅ナカやショッピングモールへの出店など立地条件もよく目立つ存在となり、「生保レディ」が手薄な中堅生保や外資系生保にとって、大きな販売チャネルに育ってきた。
これに対して大手生保は明らかに出遅れた。アフラックや保険代理店専業に店舗数では大きく水をあけられ、出遅れ分を、コーヒー店を併設したり、セミナーなどのイベントを開催して来店を促したりと工夫を凝らす。
また、日本生命はインターネットによる資料請求があった場合、その情報が最寄りのライフプラザに届き、そこから生保レディが申し込みのあった人を訪問する仕掛けを用意した。明治安田生命も、資料請求先に対して来店型店舗から連絡が行くようになっている。第一生命は「銀行窓販などの利用者をフォローする役割をもたせている」という。出店コストが「自前」だけに、採算ベースに乗せるにも時間がかかりそう。
販売チャネルの多様化は「時代の流れ」との判断があるようだが、「生保レディ」の扱いに手を焼いているようでもある。