太陽電池の新商品続々 携帯型発電機、ソーラー携帯電話…

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20~30歳代中心にエコに関心のあるユーザーに人気

   持ち運びが可能な太陽電池は6月、ひと足早くシャープが携帯電話に採用し、話題を呼んだ。AuブランドのKDDIから国内初の太陽電池携帯端末として発売した「ソーラーフォン」だ。「太陽に10分当てれば、1分間の通話が可能」とされ、晴天時にビジネスマンが携帯電話を充電しながら取引先まで移動するなどといった使い方ができそうだ。

   このシャープ製の携帯電話はソフトバンクモバイルが8月中旬、NTTドコモも9月に発売する。業界関係者によると、「ソーラーフォンは20~30歳代を中心にエコに関心のあるユーザーに人気が高い」という。電卓の電源が乾電池ではなく、ソーラーパネルになったように、携帯電話も太陽電池が主流という時代が遠からず到来するかもしれない。

   自動車の世界では、トヨタ自動車の新型プリウスのルーフに京セラ製のソーラーパネルが搭載され、室内の換気などの電源として使われることが話題を呼んだ。ホンダはルーフに取り付けたソーラーパネルで発電し、電気自動車の動力として活用する研究を進めている。

   30日投開票の衆院選は、民主党が自民党を上回る地球温暖化ガス削減目標を掲げ、政権奪還を目指す。これまで大手電機メーカーなどは技術的に次世代エネルギーを開発できても、コスト高で商品化できないのが現実だった。ところが、時代のキーワードは「エコ」。時代を先取りした商品が企業イメージを高め、売れるとあらば、メーカーが商品化に取り組むのは当たり前とも言える。政府の「エコポイント制度」のような政策的な後押しが衆院選後に加速すれば、太陽光発電のさらなる技術革新とコスト削減が進む可能性が高い。

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