太陽電池の新商品続々 携帯型発電機、ソーラー携帯電話…

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   太陽のエネルギーで発電し、パソコンや携帯電話などのモバイル製品を動かす――。近未来の夢物語のようなシーンが2009年夏、一部で実現しそうだ。太陽エネルギーを電源に使った電気製品が三洋電機、シャープなどから次々と発売されるからだ。ガソリンエンジンが中心だった自動車の世界にハイブリッドカーが急速に普及し始めたように、家電の世界では太陽光発電が燃料電池などよりも早く普及しそうな勢いを示している。

小型のノートパソコン程度の発電機

   「晴天時は約1時間のソーラー発電で、携帯電話の連続通話約40分相当の充電が可能です」。三洋電機が8月10日に発売した新商品「ポータブルソーラー」は、持ち運びが可能な携帯太陽光発電機(太陽電池)としての性能をこうアピールする。これまでも持ち運びが可能な同社の太陽電池はあったが、新商品は大幅な小型・軽量化に成功した。大きさは小型のノートパソコン程度となり、重さは従来品の約800グラムから約490グラム(ソーラーパネル2枚のセット)、約300グラム(同1枚のセット)と軽くなった。店頭想定価格はパネル2枚のセットが1万4000円程度、1枚セットが9000円程度という。

   ノートパソコンのように専用ケースからソーラーパネルを取り出し、日当たりのよい屋外や窓際に置けば、内蔵のリチウムイオン電池が充電を始める。その電力を単3形や単4形はじめ同社が得意とする充電式電池に蓄えれば、懐中電灯やラジオはもちろん、携帯電話や電動自転車など様々な電気製品の電源として使うことができる。

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