政府がリーマンショック後の世界同時不況の対策として打ち出した国内企業の海外事業向け緊急支援で、国際協力銀行(JBIC)が実施している先進国事業向け支援額が2009年7月31日時点で1兆円を突破したことが明らかになった。累計で40件、1兆513億円になった。
JBICは日本政策金融公庫の国際部門で、海外事業を展開する国内企業などに緊急貸し付けや保証業務を行っている。JBICによると、「3月あたりから、民間銀行からの資金調達が厳しくなったことで、利用が増えてきた」という。
別途、取り扱っている開発途上国向け事業支援も7月末時点の累計で47件、4474億円に達している。