議員事務所の仕事を体験 「現場」見ると何かが変わる
インタビュー「若者を棄てない政治」第8回/ドットジェイピー・大久保勇輝さん

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最初は友達に声をかけるのが恥ずかしかった

――議員インターシップのあと、ドットジェイピーの事務局に入って、運営側に回ったわけですね。

大久保 自分が議員のもとに行っていい経験ができたので、もっと多くの人に知ってもらいたいなという気持ちになりました。それと、大学ではテニスのサークルぐらいしかやっていなかったので、本格的に何かに打ち込んでみたいと思ったんですね。

――運営側の活動というのは、受け入れ先候補の議員事務所にお願い行ったり、学生に告知したりということですね。学生に呼びかけるときの反応はどうでしたか?

大久保 運営に入って最初のころは、友達に声をかけるのが恥ずかしかった。1、2年のころは遊んでいるようなイメージだったので、「お前、なにマジメなことしてんだよ」と思われるのが恥ずかしくて……。1年ぐらいたったら、そんなことはなくなり ましたけど。    反応のほうは、ミクシィ(mixi)の日記に「ドットジェイピーの説明会があるので、来てみませんか」とか書いても、コメントが来ませんね。不真面目な内容に対してはコメントがよく来るんですが。政治告知系に反応が少ないのは、確かだと思います。

――それでも、ドットジェイピーの議員インターンシップに応募する学生はたくさんいるんですよね?

大久保 毎年、全国で1500人ぐらいの学生が参加しています。学生の動機は2つあって、1つは、政治に興味があって、学校でも政治のことを勉強している学生が「生の政治を見てみたい」と応募してくるパターン。もう1つが、「なんとなく何かをやりたい、就活にも役立ちそうだし」。就職難もあって、どちらかといえば、後者のほうが多いような気がします。

――ただ、「若者に政治に関心をもってもらう」というプログラムの目的からしたら、動機はなんでもいいんですよね?

大久保 まさにそうです。動機はどうでもいいと思っています。むしろ政治に興味がなかったような人にこそ参加してもらいたいですね。2ヶ月間インターシップに参加してみれば、どんな人でも政治に対するイメージがどこか変わるはずなので。

※インタビュー第9回は、「新しい霞ヶ関を創る若手の会」の代表・朝比奈一郎さんです。


大久保 勇輝さん プロフィール
おおくぼ ゆうき 1987年生まれ。東京大学法学部在籍。大学3年からNPO法人「ドットジェイピー」の運営に参加。現在は関東支部代表として議員インターンシップのプログラムを取り仕切り、大学生に「政治の現場」を体験してもらっている。

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