厚労省注意呼びかけ 猫や犬からうつる?謎の感染症

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乳製品の摂取による感染報告も

   ただ、感染経路が詳しく分かっているわけではない。日本で01年に千葉県に住む女性の感染が確認されて以来報告されている6例は、猫や犬から感染したと疑われているが、海外ではペットとの接触のほか、牛など畜産動物との接触や、殺菌されていない生乳、乳製品の摂取による感染報告もあるという。英国では死者も出ている。日本での報告数が少ないのは、症状がジフテリアに似ており、かつ、届出義務のある感染症でないため、ウルセランス菌として報告されていない症例も多いようだ。また、動物がどのように感染するのかも分かっていない。

   厚生労働省健康局・結核感染症課の担当者は、

「情報が集まれば、猫や犬、あるいは他のどんな動物に多いのか、またはどのように感染し、どのくらい多い病気なのかが分かる」

   と話し、症状がみられた際の情報提供を呼びかけている。また現時点での予防策として、ペットを衛生的に保ち、もし風邪のような症状や皮ふ炎、粘膜の潰瘍がある場合は早めに獣医の診察を受けることも重要だという。ただ、外見上無症状で保菌している場合もあるそうだ。そのため、

「粘膜や体液、排せつ物などに触れたままにしたり、動物と過剰接触しすぎたりしないこと。基本的なことですが、接触後は必ず手洗いを行うことが大切」

   とアドバイスしている。

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