大阪市、水道水ボトルが39万本突破
ミツカンの調査によると、居住地別の評価では大阪圏が08年より0.7 点上回る7.8点と高い。東京圏は7.3点、中京圏は7.4点だった。水道水に対する不満は、東京圏で「おいしくない」が37.4%でトップなのに対し、中京圏では3 位(25.0%)、大阪圏では圏外だった。
大阪市が水道水に使用しているのは淀川の水だ。かつては水源である琵琶湖の汚染が深刻になったが、研究を重ねて、2000年には高度浄水処理を全浄水場に導入した。
ところが、あまりにも「まずい水」のイメージがついてしまい、水道水をまったく飲まないという人も結構いた。
大阪市水道局がかなり以前にアンケートを実施したところ、ミネラルウォーターを飲んでいるという人のほうが多く、「水道水離れ」が顕著なことがわかった。市水道局担当者は、「それから危機感を持ち、水をおいしくするだけでなくPRにも力を入れるようになった」と話している。
イメージを大きく変えることになったのが、大阪市の水道水を加熱処理してペットボトルにつめた「ほんまや」だ。07年3月から販売をはじめたところ評判になり、09年8月には累計総数39万本を突破した。
「ほんまや」を買って飲んだ人のブログには「癖のない味」「水道水とは思えない」と書き込まれている。また、「蛇口から出る水道水もおいしくなった」という意見もあった。