新型インフルエンザ対策 子供向け「マスク」購入急増

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   新型インフルエンザが大流行の兆しをみせ、予防策として、マスクを買い求める人が急増しはじめた。子供が重症化する事例が相次いでだと報じられこともあり、とりわけ子供向けマスクが売れている。こうした状況をうけて、マスク製造メーカーでも前年に比べ、増産の体制をとりはじめた。

売り上げが前週に比べ3~4倍増

   関東圏を中心にドラッグストアを運営するセイジョーでは2009年8月15日~16日、マスクの売り上げが前の週に比べて3~4倍増えたという。中高生の集団感染の報道が増えはじめたのと、沖縄でははじめて感染による死者が確認されたのが影響した。

   セイジョーの担当者は今のところ、マスクの品切れの心配はない、という。在庫が4~5月頃と比べると潤沢に用意されているからだ。春の場合は異例で、品薄のところに購入者が殺到した。しかし、これからのシーズンはマスクの需要が増え始める時期。担当者は「そのための在庫は十分に確保しています。それだけでなく、インフルエンザの流行に備えて、例年よりも多めの在庫も持っています」と話す。

「前年に比べて3倍の生産体勢にしたい」

   また、インターネット販売のケンコーコムでは2009年8月19日、マスク関連ページの閲覧数(PV)が前日に比べて3倍に跳ね上がったという。マスクの注文数、問い合わせ件数が増加傾向で、とりわけ子供向けのマスクが売れているそうだ。担当者によると、この日はちょうど子供が重症化する事例が相次いでいることが報じられために、「心配した人が増えたのでは」と話している。

   さらに、秋冬の流行を見越して、マスクを製造するメーカーでは増産を視野に入れはじめた。衛生用品大手のユニチャームの場合、新型インフルエンザが話題になった2009年4月下旬から、24時間体勢のフル生産で対応してきた。担当者によると、今後も流行が言われているため、前年に比べて3倍の生産体勢にしたいと働きかけている最中という。また、興和でも、マスクの生産は少なくとも前年以上にしたいとしている。担当者は「主力の『3次元マスク』はとくに増強していきたい。品不足による不安は与えたくない」という。

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