「前年に比べて3倍の生産体勢にしたい」
また、インターネット販売のケンコーコムでは2009年8月19日、マスク関連ページの閲覧数(PV)が前日に比べて3倍に跳ね上がったという。マスクの注文数、問い合わせ件数が増加傾向で、とりわけ子供向けのマスクが売れているそうだ。担当者によると、この日はちょうど子供が重症化する事例が相次いでいることが報じられために、「心配した人が増えたのでは」と話している。
さらに、秋冬の流行を見越して、マスクを製造するメーカーでは増産を視野に入れはじめた。衛生用品大手のユニチャームの場合、新型インフルエンザが話題になった2009年4月下旬から、24時間体勢のフル生産で対応してきた。担当者によると、今後も流行が言われているため、前年に比べて3倍の生産体勢にしたいと働きかけている最中という。また、興和でも、マスクの生産は少なくとも前年以上にしたいとしている。担当者は「主力の『3次元マスク』はとくに増強していきたい。品不足による不安は与えたくない」という。