今回は「選挙のダイナミズム」実感 投票行かないともったいない
インタビュー「若者を棄てない政治」第5回/ivote代表・原田謙介さん

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目標はメール登録10万人だが

――メールプロジェクトの目標は?

原田 20代の投票率を1%アップさせることを目標にしています。具体的には、前回(2007年)の参議院選挙の投票率が36%だったので、それから1%上げるのが目標ですね。そのために、ivoteに10万人メール登録してもらうことを目指しています。

――いまのところの登録者はどのくらいですか?

原田 1000人くらいですね……。実際にやってみると、なかなかむずかしい。NHKの「クローズアップ現代」やいろんな新聞で取り上げてもらったんですが、そういうのを見る人って、もともと投票に行こうと思っているような人じゃないですか。だから、わざわざ登録したりしないみたいなんですよね。

――登録してもらうために、街頭でビラを配ったりもしていますね。

原田 8月2日には渋谷のハチ公前でビラを配りました。「20代の夏まつりのごあんない」というポップなデザインのビラで、なんだろうと思って受け取ると「選挙に行こう」と書いてある。雨の中で浴衣を着て配っていたんですが、面白かった。投票日の1週間前の22日と23日には、渋谷や横浜など全国10箇所で、ほかの学生団体と協力してまたビラを配る予定です。

――今回の衆院選は、若い人にとってどんな意味が?

原田 世間で言われているように、初めて本格的な政権交代の可能性があるというのが大きいと思います。選挙の結果しだいで、政治や社会が変わってくる。もし民主党に入れて民主党が勝ったら、自分の1票で政権を変えたと実感できるだろうし、逆に自民に投票して自民党が勝ったら、自分の1票があったから助かったんだと思うことができる。そういう「選挙のダイナミズム」を実感できる選挙。だから、投票に行かないともったいないと思いますね。

※インタビュー第6回は、政策過程研究機構(PPI)理事・間中健介さんです。


原田 謙介さん プロフィール
はらだ けんすけ 1986年、岡山県生まれ。東京大学法学部在籍。大学1、2年のときに地元選出の国会議員の事務所でインターンシップを経験。2008年4月、インターンシップなどで知り合った学生たちと若者の投票率向上を目指す団体「ivote」を結成。国会議員と学生が居酒屋で懇談するイベント「居酒屋ivote」や投票の意志をネットで登録する「ivoteメールプロジェクト」などを実施している。

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