今回は「選挙のダイナミズム」実感 投票行かないともったいない
インタビュー「若者を棄てない政治」第5回/ivote代表・原田謙介さん

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政治家に若い世代のことも考えてもらいたい

――メール配信のシステムは自分たちで作ったんですか?

原田 僕は技術的なことは全然わからないので、プログラミングができる友達とかを捜したんですが、なかなかうまくいかなくて……。プロジェクトのアイデアは去年(08年)の9月からあったんですが、ようやく作ってくれる人が見つかってオープンできたのは、今年の2月。衆議院の解散に間に合ってよかったです。

――ivoteという団体は原田さんが友達と一緒に始めたんですよね。

原田 僕は大学に入ったときに政治に対する漠然とした興味があって、「政治の世界をこの目で見てみたい」と思っていたんですよね。そこで地元の岡山選出の議員さんにお願いして、事務所の手伝いとかをするようになりました。2年間ぐらい経験してみて、政治が僕らの生活のいろんなところに関わっているというのが分かったんです。
でも、まわりの友達としゃべると政治に全然興味がなくて、投票にもいかない。こんなのでいいのかなと思っていたら、ちょうどその頃、アメリカの大統領選挙が盛り上がり始めて、若者がたくさんオバマを応援していると報道されていた。アメリカはすごいな、うらやましいなと思ったのが、活動を始めたきっかけですね。

――アメリカの大統領選の盛り上がりはすごいですからね。

原田 もう一つのきっかけは、ちょうどそのころ話題になっていた後期高齢者医療問題です。マスコミの報道では、ひたすら高齢者の負担が増えるという側面にばかり焦点が当てられていて、僕らの世代やその下の世代の視点からみた議論はほとんどなかった印象があります。それが、ちょっと悔しかったんですよね。
結局、そうなってしまうのは、僕たち若い世代が投票に行かないからです。政治家が投票に行く人のほうを向くのは自然なこと。政治家の人たちに目を向けてもらうためには、僕らの世代がもっと政治に興味をもって、意見を発信しなきゃいけない。難しい話は抜きにして、とりあえず投票に行こう。そう考えて、議員事務所の手伝いをしているときに知り合った学生と一緒に、「ivote(=私は投票する)」を立ち上げました。
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