「日の丸」裁断して切り貼り 民主党旗に使われた不思議

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日教組の関係者であることは否定

   この問題が発覚した当初は、民主党新人の陣営側が「支持者が作ったが、(国旗を)切り刻んではいない」と説明したと地元紙が報じるなど、情報が混乱した。集会の場面をピックアップした映像がニコニコ動画に投稿され、10万回も再生されるなど、ネット上でもその真相を巡る検証が進んでいる。

   民主党鹿児島県連の事務局長は、取材に対し、国旗2枚をそれぞれ上下3分の1ずつ裁断して切り貼りしたことを認めた。国旗同士は、一部を重ねて縫い合わせ、赤丸同士がくっつく部分は白い布をパッチングしたという。

   党旗を作った支持者について、事務局長は、国旗に反対するような日教組の関係者であることを否定。「むしろその逆で、毎朝国旗を家に掲げるような人と聞いています。国旗をおとしめる認識はないようでした」と説明する。ただ、なぜそんな人物が国旗で縫い合わせをしたのかについては、明確な回答がなかった。

   同県連によると、党大会では、マークをパネルにして会場に張り出すことはある。が、決起集会などでは党旗は通常掲げないという。国旗についても同様で、「それぞれの価値観がありますから」と説明している。

   民主党新人の陣営側は、取材に対し、「熱心な支持者が持ってこられたので、せっかくだからと掲げてしまった。集会の準備段階で多くの人が集まり、手分けしてやっていたら、国旗の貼り合わせとは気づかなかった。しっかり確認ができていませんでした」と釈明している。

   この問題を麻生首相が党首討論で取り上げたことについて、新聞各紙では、保守票固めを意識しているとも報じている。自民党はサイトの中でも取り上げ、「今回のことは、日教組や自治労というシガラミをもった民主党が本質的に抱えている問題を垣間見せた象徴的な出来事でもあります」と批判した。

   これに対し、民主党鹿児島県連の事務局長は、「党首がわざわざ言うことなのかなという思いはします」と自民党側の対応に首をかしげる。

   自民党の広報本部では、「日本の公党として、問題を指摘して当然だと考えています。保守票固めかについては、有権者が判断することです」と話している。

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