「少年ジャンプ」卒業する年齢 「男・35歳説」は信じられる?

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   マンガ雑誌「週刊少年ジャンプ」は10代から30代の男性に断トツの人気だが、読まなくなる、つまり「卒業する年齢」は35歳という調査結果が出た。ただ、「ジャンプ卒業」後も「ガンダム」関連のマンガは読むのだそうだ。男性は何歳まで「少年マンガ誌」を読むのだろうか。

男はいくつになっても少年?「卒業」後は「ガンダム」関連雑誌

   情報誌「日経エンターテインメント」2009年9月号が、「あなたにピッタリの小説・マンガ250」という特集を組んだ。全国の282店、305万人の購買データを基に、08年1月から1年半の間に1万部以上販売した雑誌からアンケート調査、ランキングした。その中に15歳から36歳まで1歳刻みで「男性の年齢別購読雑誌TOP5」というランキングがある。漫画誌、ファンション誌、ゲーム誌などが含まれているが、結果はなんと18歳と36歳を除き、全て「少年ジャンプ」が1位だった。

   「少年ジャンプ」発行部数は280万部。1995年の新年号653万部から相当減ってはいるが、少年漫画誌では現在でもトップの位置にある。これだけ支持されるのはやはり人気マンガが多いため。30年以上も連載が続いている「こちら葛飾区亀有公園前派出所」や、「ONE PIECE(ワンピース)」、「NARUTO(ナルト)」、「HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)」などがあり、いずれもコミックもバカ売れ、アニメ化もされている。特に「ONE PIECE」は今回の調査で、男性10代から40代の「人気マンガランキング」で全てトップ。ベスト5を見ると「NARUTO」や「BLEACH」も入っている。

   ただし、先の「男性の年齢別購読雑誌TOP5」では首位を独占した「少年ジャンプ」だが、36歳では4位に後退している。36歳の1位は月刊漫画誌の「ガンダムエース」、2位は月刊アニメ誌「Newtype」、3位はアニメやゲーム、フィギュアなどを扱う月刊誌「ホビージャパン」となっている。

   この調査結果を踏まえ、「日経エンタ」誌は、

「『ジャンプ』卒業は35歳」

と結論している。また、「男はいつまで少年か?」という問いも投げかけていて、35歳で「ジャンプ」を卒業した後は「ガンダム」関連の雑誌が売れているため、

「男はいくつになっても少年だと証明するような結果になった」

と書いている。

「35歳で読者が減少するというデータはありません」

   マンガ好きの男性は本当に、35歳で「ジャンプ」から卒業するのだろうか。埼玉県在住の37歳のサラリーマンは30歳頃に買わなくなった、と打ち明ける。好きなマンガだけ読みたいという理由からで、

「ONE PIECEなどジャンプで連載中のマンガの単行本は買い続けています」

   それでは、「少年誌」といわれるジャンルのマンガ雑誌を大人になっても買い続けることに抵抗はないのか。都内の33歳の男性は、

「『少年』というのは単なる雑誌の記号だから全く気にならない。好きな連載が続く限りジャンプは買い続けますよ」

   神奈川県の27歳の男性も、「少年誌」ということに全く拘りはないという。

「面白いから買うという行為に、年齢なんか関係ないことだと思います」
「少年ジャンプ」を発行する集英社広報は、「少年ジャンプ35歳卒業説」について、「35歳で読者が減少するというデータはありません」

と否定する。ただし、読者アンケートで見ると、10代が7割を占めている、といっている。

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