「価格競争には参戦しない」と強調
今後はコーヒーの無料化を全国で展開する。2008年2月に従来のコーヒーの味を大幅に改善した「プレミアムローストコーヒー」を120円で売り出したところ、コーヒーチェーンに流れていた一部客層の取り込みに成功した。ただ、それを知らない客も多いという。今度は2009年7月下旬、関東地区の店舗で無料配布したところ客数が大幅に伸びたといい、全国で新しい「マックコーヒー」の大宣伝を繰り広げる予定だ。
同社は02年から2期連続で最終赤字に陥ったことがある。「激安"59円"バーガー」を売り出し、安値競争を仕掛けた直後のことで、「効果は一過性に終わり、低価格が常態化すれば客数も売り上げも段々と減っていった」(同社幹部)という。同社が「価格競争には参戦しない」と強調し、値引きを常時ではなく、一定期間ごとに実施しているのも、このときの教訓があるからだ。