静岡県「問い合わせがないので、分かりません」
誤った字幕は、静岡県内では地元の放送局を通じて、流れていた。このミスで、何か混乱などはあったのか。
消防庁や内閣府の担当者は、「初めて聞いた」と驚いた様子をみせる。また、地元静岡県の危機管理局でも、初耳といい、「県民から問い合わせがないので、分かりません」と言うのみだ。
ただ、ネット上では、一部で騒ぎになっている。2ちゃんねるの実況スレッドで取り上げられたほか、東京都在住のプログラマー男性のブログ「で、みちアキはどうするの?」でも、「ひどい内容」と批判されて、はてなブックマークが50ほども付いている。
東海地震については、政府の中央防災会議が2005年3月、被害想定に基づく地震防災戦略を決めている。日本テレビの字幕ミスについて、消防庁の応急対策室では、「私どもで時系列のシナリオを作成したことがありませんので、テレビ局が防災戦略の内容を読み取って独自解釈でまとめられたものではないでしょうか」と言う。
全国で死者など780人以上という想定については、消防庁などでは、予知できなかったケースの想定死者7900~9200人、あるいは予知ケースの2000~2300人をもとに、日テレが発生12時間以内などの初期死者数を計算したとみている。三重・尾鷲市で9万世帯に避難勧告については、津波による400~1400人などの被害想定をもとに、各市に取材するなどしてまとめたのではないかという。コンビニやNTTなどの想定も、同様としている。
J-CASTニュースでは、日本テレビの総合広報部に取材したが、担当者が会議中などで不在とのことだった。