覚醒剤や合成麻薬MDMA 性的快楽を増大させる?

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MDMAは「ラブドラッグ」というジャンルに分類

   MDMAが日本で「下半身のクスリ」として使われるようになったのは10年ほど前から。エクスタシーという別名や、「ラブドラッグ」というジャンルに分類されて性行為のイメージとリンクされた。経口剤という手軽さとラムネ菓子に見える馴染みやすさから使用者が拡大。有名女性歌手がSEXの時に使っている、という噂が流れたことも大きく影響し、「あの歌手も使っているクスリ」といった販売目的のチラシが、カラオケ店に出たり、自宅のポストに入れられたりと、ネットでもかなり話題になった。

   「覚醒剤の社会史-ドラッグ・ディスコース・統治技術」「ドラッグの社会学-向精神物質をめぐる作法と社会秩序」などの著書がある熊本大学文学部総合人間学科の佐藤哲彦教授によれば、覚醒剤が「下半身のクスリ」として使用されることは1970年代まではほとんどなかったようだという。

   第二次大戦後、覚醒剤は不眠不休で仕事や勉強をできるだけ長く続ける目的などで使用された。一方のMDMAは心理療法に用いられた薬で、かつては米国でセラピーの補助剤として使用された。なぜ日本で「下半身のクスリ」として使用されることになったのか。佐藤教授は口コミに加え、マスメディアによるイメージ流布の影響が大きいと見る。薬物の使い道は使用者が独自に「工夫」できるため、今までになかった、「性的な使用法」が発見され、それが人々の間に広がっていった、と佐藤教授は説明している。

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