価格の高騰は野菜全体に広がりつつある
収穫の遅れや不作による価格の高騰は深刻化しつつある。農林水産省が調べた主要卸売市場における卸売価格によると、2009年7月下旬のだいこんの価格は1キログラムあたり76円で前年同期比21%増だった。にんじんは同77%増の152円、きゅうりは80%増の232円、ピーマンは30%増286円、トマトは42%増287円。ジャガイモは206円と2倍に増えた。タマネギも63%増の111円だった。前出の青果市場の関係者は「水準としては一昨年並み」というが、前年に比べると全体で約3割高い。
キャベツなどの葉茎菜類などと違って、ジャガイモなどは日持ちするので、品物を多めに確保しておきたいこともあって、価格が上がっている。
群馬産や長野産など、比較的安値(前年並み)が伝えられていたキャベツやはくさい、レタスでさえ、8月に入って作柄が悪化。長雨による日照不足が響いてきた。
夏らしい、すっきりした晴天が戻ってこないと、ジャガイモやタマネギ、にんじんなどに加えて、キャベツなどの葉茎菜類にまで、値上がりが広がりそうだ。