LG21乳酸菌併用で、成功率89.3%に上昇
東海大学医学部高木敦司教授は、LG21乳酸菌にはクラリスロマイシン耐性ピロリ菌を含むピロリ菌の活性を抑える効果があることを突きとめ、2009年6月に行われた米国消化器病学会で発表した。
117人のピロリ菌陽性患者のうち、除菌療法を行うA群と、LG21乳酸菌の摂取を併用するB群に分けた。B群はLG21乳酸菌が入ったヨーグルト90グラムを1日2回、4週間にわたって食べた。はじめの3週間はヨーグルトだけ食べ、残りの1週間はヨーグルトと除菌療法の両方を行った。
結果は、A群の除菌成功率が77.8%、B群は89.3%だった。また、117人のうち22.5%がクラリスロマイシン耐性ピロリ菌に感染していて、この菌の除菌成功率はA群が18.8%だったのに対し、B群は60.0%と大きく差をつけた。
高木教授はB群の成功率が高かった理由について、
「LG21乳酸菌がクラリスロマイシン耐性ピロリ菌を抑制する効果があると言えます。また、除菌前の3週間、LG21乳酸菌を摂取していたことで菌の量が減って、3剤療法の効果が出やすかったのではないか」
と推測する。
また、感染していない人もLG21乳酸菌が入ったヨーグルトを食べることで、胃の健康を保つことができそうだ、とも話していた。